最新情報 2009年11月

2009/11/19(木)

「リベルテ・エガリテ・フラタニテ」 と 「優位への意思を愛し 弱化への艶美を憎む」

フランス革命以来の自由・平等・博愛が、戦後から精神基底を無くされた上で、全ての日本人に信じこまされてきた。
キリスト教という精神基底ある人々のためには素晴らしいものだ。

宗教心(ここでいうのは精神基底のことである)、この基本的な生活概念の基礎を無くされ、自由平等博愛を勘違いし、男女の区別までもなくと教えられた日本の教育。
「男は男らしく、女は女らしく」と、誰も言えない情けない現代日本の奴隷精神。
自由を勘違いし、機軸をなくし民度を低いほうへ落ち込ませていく。

日本には日本の精神基底があった。
キリスト教徒が愛の教えなら、日本武士道は死の基底である恥の文化だ。
両者は規範の部分で高い民度で一致する。
日本武士道は無頼の輩にならなかったからだ。
それに合わせて世界基準に堂々と溶け合えば良いのである。
精神基底を無視し、世界基準を合わせてどうするのだ。

メディアと世のバカらしさを見よ。
弱化への艶美だけが褒め称えられ、好感度を与えることがメインとなるのみである。
好感度を与えようとしているヤツらを読み、人生の免疫を与えてくれようとしてくれている人々を尊敬できるのは、いつの日になるのか。
こんなに中性化された時代は無い。

精神基底が存在し他の文化を取り入れることと、何も無くて取り入れるのではまるで異なる。
海外でイエローキャブ化されずに、留学あるいは住んでいた者には共通点がある。
「これで日本は良いわけがない」というものだ。
良い文化もあるが、悪い文化も何でも取り入れてしまう現代日本。
拝金主義に踊るヤツらに騙され、流行にホイホイ乗るバカさ加減。
新撰組が袴を下げて、イヤリングをして頭を金髪に染めていたらどうなる。
ここが変だよ日本人でも言えない、彼らの普遍的無意識が語る本当の言葉とは何かを知るべきだ。
欧米の人々が笑っている、世界の人々が笑っている、テレビでは言えない日本人の滑稽な姿が、確実にあるのだ。

宗教があるから戦争になると真剣に思っている日本人。
それは宗教がるからではなく、普遍的無意識の本音があるから、世界はきしむのである。
ニーチェのルサンチマンとは普遍的無意識の格差なのだ。

MRIの進歩で脳の世界が次々に解明され、男と女の脳の仕組みがまるで違うことが分かって来た。
すでにアメリカでは多くの学校が、男女別々に授業を行っている。
現代日本とは正反対である。
かつて世界も日本も本能的にそれを守っていた。
勿論男尊女卑などあってはならない、ここで言うのは区別のことである。
彼らは、男女のカップルが別れるシステムまでも解き明かし、セラピーにも応用している。

武士道とは侍社会から生まれた精神性のことであり、システムや体制のことではない。
江戸中期からは町人にも広まり、規範や礼儀などが全国に広まった。
日本の精神基底となっていったのである。
明治に訪れた外国人は一様に、日本の清潔さと礼儀正しい人々を見て驚く。
当時、江戸は世界一清潔な都市だったのだ。

多くの人が明治によって武士道は終わったと思っているが、決してそのようなことはない。
一旦は武士道を捨てた明治政府も、西南戦争で侍達の力を借りるしかなかった。
その後、武士道は日本の軍事精神に生かされ、世界でも優秀な軍隊へと育つ。
欧米列強からの恐怖、不平等条約からの脱却、藩から新国体への移行。
士族主義から民主主義への移行。
一等国と認められたい一心で、苦しんでも規範を捨てず頑張ってきた。
どんなに時代が変わっていこうとも、武士道規範は欠かせない精神基底であったのだ。
時代に応じて武士道は変わっていき、義を忘れ衰退化する時代もあるが本質は変わってない。

今、執筆にかかっている掣圏真陰流には、心の技としての武士道がある。
ここで全てを明かすわけにはいかないが、ヒントをさしあげる。

真の不動心とは、人が持つ内側の環境をある方法で変え、未来感と記憶からなる心理を溶き、五感を能動へと開くのだ。
真陰の陰とは勘や気配に直結する無意識のことである。
現代科学で言えば精神分析などと似たものだが、武士道では優位への意思のために使う戦闘生理学なのだ。
精神的な病を治すために発達してきたものだが、その回路は勝負や勘を表すものと共通している。
この感覚を鋭くすれば、精神的なものは解決し、神がかり的な勘も養える。

佐山武士道は日本人が無くされた精神基底と、史上最強の精神力を養う武道のことである。
普遍的無意識を基礎として土台を作り、技を合わせ、情動のブレを無くすのである。

私が新しいものを創っているというと、もう総合以上に凄いものなんて無いだろうと言う人がいた。
何というレベルの低さ!
また、日に日に凄くなる私の催眠力にとらわれ、「一体、佐山は何を何を考えているのか」と想い、格闘技に催眠を取り入れる、パフォーマンスをすると考えている人も少なくない。

催眠は変性意識といい、自己の内環境を変える手段に過ぎない。
それは催眠療法に使うシステムから、猛勉強させていただいた。
今でも催眠心理学会では最前の、アメリカの方法を勉強会で研究している。
また私の催眠セラピーは、紹介が紹介を呼び、本当に困っている方には無料で行っている。
本当に助けたいからだ。
但し、強度の精神障害の方は残念ながら、お断りしている。
催眠心理学会で進められていないからだ。
催眠と武道は変性意識のレベルで、内環境を変える所で共通するものなのである。
ある方は、これで中国武術の総てが解けたと言ったが、私は中国武術が何かを心得ていないため「そうなのですか」と言うしかなかった。

本の作成はいよいよスタートした。
真の私の創成はこの本から現れる。
なぜなら共同で本を制作する方が、最適のプロで、解りやすく描いてくれるからだ。
私は研究の当事者で、皆さんに伝えるプロではない。
つい難しく書いてしまう。
ここまで凄いのかと感激してくれた真武道を、プロの手で皆さんにも感激、あるいは役立てて頂きたい。
歴史的なものになるはずだ。
本の出版は、来年二月になる予定。

来年は虎年で初代タイガーマスクの30年記念。
虎の月(二月)の虎の日に、30周年記念と出版記念パーティーを行います。