2009/12/08(火) リアルスポーツ幻の原稿
ただ今、新しい本の執筆活動に大変忙しい。
今まで費やしてきた理論と実戦のまとめである。
学者さん達のように毎日頭の中が、詰まったり巡ったりしている。
先日は知恵熱で頭が痛いと思ったら、風邪だった。
この真武道は歴史的なものだ。
プロレスから格闘技、格闘技から武道という私の人生の流れだが、むしろこのために人生があったというしかない。
平成の世に生まれた想像を絶する実戦精神武道の正体が、来年早々に現れるだろう。
今の私の敵はこの執筆活動を妨害するもの。
時間である。
中でも強敵は藤原敏男、五百年のタイ国の伝統を破りムエタイの歴史を変えた男だ。
徹夜に続く徹夜の中、トシからの電話は恐怖に落とし込まれる。
「お前何処にいるんだ、すぐ来い!」
酒を飲んだらこの男が真のタイガー(大虎)だ。
三十五年の間、先輩後輩の中だが、この世界は厳しい縦社会である。
オス!と言って従うしかない。
浅草のアリゾナでの集会は、食事をしているときはまだ安全だが、閉店に近づく頃から段々と始まって来る。
「ママ、ワイン!」
天気予報士よりも正確なサイン。
集まった仲間は恐怖におののき、私は気を落ち着けるため深呼吸をする。
お店の人も心得ていて、ガラス容器を紙コップに置き換え、テーブルと椅子が自動的に固定され、他のお客を閉店ですと帰らせる。
そこからが長い時間となるのだ。
十二月は十日がリアル、十一日が藤原祭と連戦が続くが、十一日はトシとのエキシビションである。
かつてエキシビションの中、トシが酒を飲んでしまい、後楽園の観客全員が外へ避難したことがある。